ヤンデレ大全を入手した

新宿の紀伊國屋別館で「ヤンデレ大全」を買う。まだちょっと目を通しただけだけど、これはいい本だ。この内容で1,470円は安い。急いで買いに行って正解だった。


ヤンデレキャラってこんなにいたんだな。ぜんぜん知らなかった。
でも、六条御息所ツンデレかつヤンデレ、というのはさすがにどうか。いいたいことはわかるけど、ちょっと違わないか。


やっぱり「純粋」というのは恐ろしいことなんじゃないか。ヤンデレの「純粋さ」は意思や存在が持つ「純粋さ」で、それがヤンデレヤンデレたらしめるもので、ヤンデレのキレイさなんだと思う。たった一つのシンプルな原理から(普通の人に比べると圧倒的に)少ない規則で全ての行動を導いていく。それはまるで数学的帰納法や、再帰的定義のような(もっとわかりやすい例えはないのか、私)。

けっきょく恋愛は狂気であり、病気である。世の中の大勢からたったひとりを選んで心を注ぎ込むわけだから、客観的にはバランスを崩しているわけだ。強い情愛は、自己保存の本能も、倫理道徳をも越えて人を極端なふるまいにかりたてる。正気にては恋愛ならず。シグルイならぬコイグルイがヤンデレの真骨頂である。

巻頭コラム、「ヤンデレ方法序説」より。
印象に残った文章。特に「けっきょく恋愛は狂気であり、病気である」というところ。なんというか、「言いきっちゃったよ、この人」という感じ。なんと清々しい。*1

*1:確かに恋愛は狂気で病気な所もあるだろうけど、けっきょく狂気である、と言ってしまっていいものかはちょっと疑問。