菅 浩江『永遠の森 博物館惑星』 早川書房

シーターはまだ静止していた。
ロブはどこか遠いところで考えた。
あの掌はもらう形ではなく、捧げる仕草でもあったんだ。
彼は胸の前で享ける形に手を作り、舞台の上に笑みかけた。

「Ⅳ.享ける形の手」より。
昨日、突然「そうだ、『博物館惑星』を借りに行こう」と思いつきました。思い立ったが吉日、というわけで、近くの図書館に出かけて借り出してきました。
この少し前の舞踏の描写で涙腺が緩んできて、ここにきて泣いてしまいました。とてもきれいな物語。

永遠の森 博物館惑星 (ハヤカワ文庫JA)

永遠の森 博物館惑星 (ハヤカワ文庫JA)

あとこの画。物語にぴったりの、きれいな画だと思います。


『永遠の森 博物館惑星』って、青春アドベンチャーで昔やってたましたよね。