先週のセザンヌの回に続いて今週のドガの回もとても面白かった。
曲の使い方がとてもいい。今週、晩年の彫刻が見つかったという件で泣きそうになったのは秘密だ。
今週の演出が、先週のと違っていたのに少し驚いた。
セザンヌの回では、彼の死後、知人友人がインタビューに答えて在りし日のセザンヌを回想する、という体裁だった。
今週は、パリに住む祖母と孫娘が主役、祖母の誕生日にドガの作品を見に美術館へ出かけた二人が道々ドガについて語り合う、ただドガが好きなのかと思われた祖母は実は、というような枠だった(途中から見たので正確じゃないかも)。いい終わり方だったと思う。
あと孫の女の子が可愛かった。最後の方、ちょっとドキッとしたのは私だけではない、と思う。
ところで、最後の方で出てきたドガのアトリエに、テーブルと椅子、たくさんの観葉植物がおいてあったけど、あそこは誰かが買って、住んでいるんだろうか。ちょっと気になる。
ドガへの愛、みたいなものを感じられた番組だった。どこが作ってるんだろう。NHK? エンドロールをよく見ていなかった。ドラマ部分もうざったくなく、上品にまとめていたと思う。ラストシーン、女の子が座ったあとは黙って見つめるだけに止めたのがとてもいい。

ジャーナリストみたいな感覚の持ち主だったのだろうな、ドガは。

うつむくバレリーナや、夜のカフェですぐそばに座っているのにとても遠い男女だとかに、当時のパリの時代と現実が見える、だからそういうのを題材に絵を描いたのかもしれない。