劇場版『なのは』見てきた

土曜日、R氏と連れ立って池袋で見てきた。以下、簡単に感想。伏せておく。
本編は先日の再放送A's以外は見てない。
先に結論を書くと、見ようかどうしようか、もし迷っているなら迷わず行くべき、いますぐ


それは結論なのか?まあいいや。ちゃんといえば、見られて良かったと思う。心が洗われた。リボンを交換して帰るフェイトさんの笑顔が焼き付いてる。
もう一度書くけど、迷えるぐらいの興味関心があるなら、見に行った方が絶対にいい。

魔法少女だと言ってるのに得物は冷却機構つき。変形その他ギミック多数。波動砲を凌いだと思ったらギガ波動砲が飛んできたでござる。マニューバの限りを尽くして背後をとり、ロックオンしてシュート。もちろん近接格闘もできるよ! …
そこでこういう総括である。開始五分からもう全力でドンパチであり、その後も爆音の連続で頭がぐわんぐわん揺さぶられる(公会堂じゃないちゃんとした映画館で見るのはこれで二回目)。
開始十分といえば、あのモンスターをみて「ス○ー、○プーじゃないか!」と思ったのはわたしだけだろうか。ドラゴンボールっぽい消し飛ばし方を久しぶりに見た気がするな−。

  • 実は恋愛映画?

自分を殺して、他人に心を閉ざして、ひたすら一途に使命を果たそうとする冷たい(と見える)少年と、どんなに冷たくされても、ずっと正面から向きあい続けて、最後に少年の心を解きほぐす少女。フェイトとなのはの関係はこんな感じ。ひたすらなのはさんの片想い。
出演者にもそんな印象を与えている。
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恋い慕うあまり、自分の世界、居場所を振り捨てて友人や家族を戸惑わせるあたり、恋愛ものの型にぴったりはまる。この映画ではアリサたちが心配してなのはに声をかける場面があった。家族に至っては、フェレットの飼い方を調べているシーンを最後に出てきてないんじゃないのか。もうぶっちぎりである。

そしてラストシーン。もうお前ら結婚しちゃ……ったな、いま。ニヤニヤが止まりません! 二人はもう生涯の伴侶。どう見ても会話が「旅立つ男」と「待つ女」のそれです、ありがとうございます。いや、ごちそうさまです、か。「会いたくなったら、きっと名前を呼ぶ」「うん、呼んで! わたしも呼ぶから」(うろ覚え)。きゃー甘いー。
感極まったなのはさんがフェイトさんの腰に抱きついていましたが、その構図は狙ったように見上げる少女、見下ろす少年。身長差のない二人でその図を作るために飛びつかせたに違いない。すばらしい演出だと思う。
(関係ないけど、「向こうへ行ってる」というから、クロノとアルフは二人が見えないくらい離れるのかと思っていたのに、次に映ったときめちゃくちゃ近くにいてずっこけた。会話筒抜けじゃないか、あれじゃ)

  • 母親について

「白衣->あれ」という、同一人物?レベルの変貌はともかくとして、あの母親には考えさせられた。紫色の障壁とか、何に気付くのが遅かったのか、とか。
鞭や電撃が使えるプレシアだけど、二人の使い魔に説教されたときはそれらを使わず、紫色の障壁(魔方陣?)で弾いたり殴ったりしている。時期や状況が違うが、二人とも(乱暴に要約すれば)死んだ娘ばかり見るのは止めて生きてる娘を見てやれよ、というのだが母親はそれを拒絶する。現実を拒否して作った殻、娘が死んだ現実を生きるため、乗り越え、破るべき殻があの障壁として現れていたのじゃないか。あの障壁に守られているうちは誰のどんな言葉も届かない。だから、アルフが殴りかかった次にやったことは、母親の障壁を「こじ開けること」だった。こじつけ御免。

ところで、管理局の人にアリシアを見つけられたとき、母親が局員の頭をつかむ場面。これは「グシャアッ!」来るか!?と期待していたのに、実際はただ投げ飛ばしただけでちょっと残念。全年齢では無理だったか。

  • 諸々

フェイトを助けになのはが勝手に行動した場面、あの空を落ちていくカットが鳥肌立つほどかっこよかった。
そしてなのはが来たのにフェイトが気付いたところ。まさになのはさん降臨。あなたはストームコーザーか。