電車で見た光景

ナップサックを下げたお兄さんが柳美里の『男』を読んでいた。お兄さんが空いた席に座ると、となりにいた白髪まじりのおじさんが、カバンの中から『天地無用! GXP』(カバーのついてない剥き出しの!)を取り出して読み始める。おじさんの前に立っていた女の子が『芥川龍之介全集』(ちくま文庫の)を睨み、女の子の隣に立つスーツの男は『FFVII クライシスコア』をプレイ中。
そんな摩訶不思議空間。