最近読んでいる本

あまり私は本を読まないです。でも、だからといって「読まなきゃ」という焦りをそれほど感じるわけではありません。図書館をちょっとうろつけば、あれもこれも、読みたい本、読まなきゃならない(と思われる)本が次から次へと現れてくるからです。まあ、大抵、今度これを読もうと思っても、次に行ったときには忘れてしまっているのですが。覚えていたとして、借りたはいいけど、放置して結局読まずじまいになることもありますし。ぬう。このへん、あまり深く悩まずに、「本を読むのが、特に、通読するのがそんなに偉いの?」とかなんとか思うだけですませるのが、精神衛生上いいのかもしれません。


さて、そんな私が最近読んでいるのはこれ。

古今和歌集 新潮日本古典集成 第19回

古今和歌集 新潮日本古典集成 第19回

古典中の古典、王道の中の王道(?)。和歌を集めたものですが、和歌のみならず、以後さまざまな文章において、書く側にも読む側の人間にも、多大な影響を与えてきた『古今和歌集』です。で、実際この書物のなにが「多大な影響を与えてきた」のか、ちょっと見てみよう、と。
いろいろな会社から本文と注が出版されていて、どれで読んだらいいか非常に迷うのですが、こういうとき、詳しい注、適度な口語訳、電車でも読める手頃な大きさ(重要)、これら三つが揃っているので、新潮古典集成はかなり重宝しています。


でも、書店で(手頃な価格で)入手する、という条件なら、角川ソフィア文庫の『古今和歌集』が、文庫ながら注など(かなり)詳しくていいかな、と思います。

宇治拾遺物語 (角川ソフィア文庫)

宇治拾遺物語 (角川ソフィア文庫)

ある日、ふとテレビをつけたらチャンネルがNHK教育になっていて、偶然、説話文学についてやっていました*1。で、これは面白そうだ、ちょっと読んでみよう、と。そしてはまりました。この文庫本には、口語訳はついていませんが、丁寧な語註のついた、197話全てが一冊に収められています(重要)(ついでに索引もついてます)。

書き終わってふと思った

古今集』と『宇治拾遺物語』とのこのやる気の違いは一体何。もうちょっと、バランスを取るとか、考えようぜ、私…。

*1:「10min.box古文漢文」だったと思う