学校の建物の一部が、あと一ヶ月ほどで取り壊される。先日、その建物の見学会に参加した。普段見られないような所も開放して、写真を撮ったり、ビデオを回したりして、記録として保存するのが目的らしい。ろくに入ったこともないし、見ておかなければきっと後悔すると思って行ってみた。その時、建物を設計した建築士のこと、建物の建築としての見所など、いろいろ聞いた。それまでは、正直、古くさくてあまり面白みのない(キレイじゃない)デザインだ、くらいにしか思っていなかったけど、話を聞いてから見てもやっぱりそれほど大したことあるようには思えない。この感覚の違いは、愛着の違いなんだろうか。
まあそれでも、通りすがりの観光客のように、あちこち写真に撮っていった。もうすぐなかったことにされる、歴史の星くず拾いだと思うと、なんでも撮ってやろう、せめて写真には残しておこう、とか思う。で、何十枚かデジカメで撮って、ちょっと満足して帰ってきた。これじゃ本当に観光客だな。